結論: LINEや掲示板で「簡単に稼げる」「支援金がもらえる」といった話は、ほぼ100%詐欺です。
この記事では、ネット犯罪アナリストの美桜(みお)が、シングルマザーのあなたとお子さんの生活を守るため、巧妙な詐欺の手口、すぐできる対策、そして本当に頼れる公的な相談窓口を具体的に解説します。
毎日、子育てと仕事に追われる中で、少しでも家計の足しになれば、と考えるのは当然のことです。
しかし、その気持ちに悪意をもってつけこもうとする人たちがいるのも、悲しい事実なのです。
- シングルマザーが特に狙われやすいLINE詐欺の最新手口
- 詐欺師を一瞬で見抜くチェックリストと、自分の身を守る方法
- 万が一の時に無料で相談できる公的機関の連絡先一覧
もう一人で不安を抱える必要はありません。正しい知識で、あなたと大切なお子さんをしっかりと守りましょう。
なぜ?シングルマザーの心の隙につけこむ卑劣な勧誘
まず、なぜシングルマザーのあなたが、詐欺のターゲットにされやすいのか。
その理由を知ることから始めましょう。
相手の手口を知ることは、自分を守るための第一歩です。詐欺師たちは、あなたの持つ特有の不安や環境を巧みに利用してきます。
「誰かに頼りたい」孤立感や経済的な不安を悪用する
一人で子育てをしながら家計を支える毎日は、本当に大変なことだと思います。
時には社会から孤立しているように感じたり、「誰かにこの状況を理解してほしい」「少しでもいいから頼りたい」と感じたりすることもあるのではないでしょうか。
詐欺師は、そうした心の隙を見逃しません。
「あなたの頑張りを応援したい」「特別な支援がある」といった優しい言葉で近づき、共感や善意を装って信頼させようとします。
特に経済的な不安は、冷静な判断を鈍らせる大きな要因です。
「あと数万円あれば…」という切実な思いが、「もしかしたら本当かも」という危険な期待に繋がりやすいことを、彼らは熟知しているのです。
普段使うLINEだから…警戒心が薄れやすいという罠
なぜ、詐欺の舞台としてLINEが多用されるのでしょうか。
それは、私たちにとってLINEが非常に身近で、日常的なコミュニケーションツールだからです。
家族や友人とのやり取りに使うアプリだからこそ、そこでの会話に不信感を抱きにくいという心理的な側面があります。
知らない電話番号からの着信や、怪しいメールには身構える人でも、LINEでのメッセージとなると、つい警戒心が緩みがちです。
詐欺グループは、この「LINEの日常性」を悪用し、ごく自然な会話を装ってあなたを罠にかけようと巧妙化させているのです。
実際にあった「母子家庭向け給付金」詐欺
私がネット犯罪アナリストとして運営するブログには、日々多くの相談が寄せられます。
中でも特に印象に残っているのが、あるシングルマザーの方からのご相談でした。
「美桜さん、助けてください。『内閣府の認可を受けた団体』を名乗るアカウントから、『コロナ禍で困窮する母子家庭向けの特別な給付金がある』というLINEメッセージが届きました。
申請には個人情報が必要だと言われ、つい住所や銀行口座を教えてしまったんです…」
公的機関がLINEで個人情報を要求することは絶対にありません。
幸い、この方は送金する直前で私のブログにたどり着き、事なきを得ました。
しかし、一歩間違えれば、けして少なくない金銭被害に加え、貴重な個人情報が悪用されるところでした。
この経験は、私にシングルマザーを狙った詐欺の現実を改めて突きつけました。
あなたは一人じゃない。同じような不安を持つ人はたくさんいます
もしあなたが今、「自分だけが騙されやすいのかも…」と落ち込んでいるとしたら、そんな風に思う必要は全くありません。
内閣府が発表した「令和3年版 子供の貧困の状況と子供の貧困対策の実施の状況」によると、ひとり親世帯の相対的貧困率は48.1%にものぼります。
これは、二人親世帯の11.5%と比較して極めて高い数値です。多くのひとり親家庭が経済的な困難に直面しているという事実は、公的なデータにもはっきりと示されています。
あなたの抱える不安は、あなた一人のものではありません。
そして、その不安につけこもうとする悪意に対して、正しい知識で立ち向かうことが何よりも大切なのです。
【実例で解説】シングルマザーを狙うLINE詐欺の代表的な手口5選
それでは、具体的にどのような詐欺の手口が存在するのかを詳しく見ていきましょう。
ここで紹介するのは、実際に多くの被害相談が寄せられている代表的なものです。相手のやり方を知れば、事前に危険を察知できるようになります。
手口① 在宅ワーク・副業詐欺:「スマホだけで月30万円」は危険なサイン
最も多いのが、この在宅ワークや副業を装った詐欺です。
「子育ての合間に」「1日10分のスマホ作業で」といった、時間や場所に縛られない働き方を求めているあなたの心理を巧みについた勧誘です。
- SNSやネット掲示板で「誰でも簡単に稼げる在宅ワーク」といった投稿を見つける。
- 興味を持って連絡すると、「詳しい説明はLINEで」と誘導される。
- LINEで「簡単なデータ入力」「スタンプを送るだけ」といった仕事内容が説明され、魅力的な収入額を提示される。
- 「仕事を始めるには、まず1万円の登録マニュアルが必要です」「サポート費用として5万円を先に振り込んでください」など、何らかの理由をつけて金銭要求をしてくる。
- お金を支払うと、価値のない情報が送られてくるか、そのまま連絡が取れなくなる。
【Point!】
仕事を始めるためにお金を要求された時点で、それは詐欺です。正規の業務委託で、働く側が事前にお金を支払うケースは絶対にありません。
手口② 給付金・支援金詐欺:「あなただけに」と公的機関を装う
これは、私の体験談でも触れた非常に悪質な手口です。
市役所や厚生労働省といった公的機関の職員になりすまし、「特別な支援金制度の対象に選ばれました」といったメッセージを送ってきます。
- 「〇〇市役所」「ひとり親支援課」など、もっともらしい名前のアカウントから突然LINEが届く。
- 「選ばれた方限定の給付金です」「手続きの締め切りが迫っています」などと、特別感と焦りを煽ってくる。
- 申請手続きと称して、偽のウェブサイトへ誘導するURLを送り、氏名、住所、電話番号、銀行口座、さらにはクレジットカード情報などの個人情報を入力させようとする。
- 「手続きの手数料として、先に3,000円を振り込んでください」などと、少額の金銭要求をしてくるケースもある。
【Point!】
繰り返しになりますが、公的機関がLINEで個人情報を尋ねたり、申請のために送金を求めたりすることは絶対にありません。
少しでも怪しいと思ったら、必ずその機関の公式ウェブサイトや電話番号を自分で調べて確認しましょう。
手口③ 投資・情報商材詐欺:「必ず儲かる」で高額な契約を迫る
将来への不安から、「少しでもお金を増やしたい」と考えるのは自然なことです。
投資詐欺は、その気持ちを逆手に取ります。
- 「シングルマザーでも経済的自立!」「投資で成功した方法を教えます」といったSNSアカウントからフォローされ、DMが届く。
- LINEに誘導され、最初は丁寧な世間話や子育ての悩み相談などで親近感を演出してくる。
- 「実は私、この投資で成功したんです」「あなたにも特別に教えます」と、FXや暗号資産(仮想通貨)などの話を持ち出す。
- 「絶対に損はしない」「元本は保証します」といった甘い言葉で、高額な投資ツールや情報商材の購入を迫る。
- 契約すると、連絡が途絶えたり、さらに高額な追加費用を要求されたりする。
【Point!】
金融商品取引法において、「絶対に儲かる」「元本保証」といった言葉を使って投資を勧誘することは、明確に禁止されています。
このような断定的な表現が出てきたら、100%詐欺だと判断してください。
手口④ 個人情報収集:アンケートや登録と偽って個人情報を抜き取る
一見すると金銭的な被害がないため、油断しがちなのがこの手口です。
しかし、盗まれた個人情報は、他の犯罪に悪用される危険性があり、非常に深刻です。
- 「子育てママ応援キャンペーン」「アンケートに答えるだけでプレゼント」といった魅力的な謳い文句で、LINEの友だち追加を促す。
- LINE上でアンケートと称し、氏名、年齢、住所、電話番号、子どもの年齢や名前、勤務先といった詳細な個人情報を入力させる。
- 「プレゼント当選者の確認のため」などと言って、身分証明書の写真を送らせようとすることもある。
- 集めた個人情報は、詐欺グループのリストとして売買されたり、別の詐欺(特殊詐欺のターゲットリストなど)に悪用されたりする。
【Point!】
プレゼント企画などに応募する際は、運営元が信頼できる企業かどうかを必ず確認しましょう。
少しでも怪しいと感じたら、安易に個人情報を渡さない注意喚起が必要です。
手口⑤ ロマンス詐欺:恋愛感情を利用して金銭を要求する
孤独感や「良きパートナーが欲しい」という気持ちを利用する、非常に卑劣な詐欺です。
時間をかけて信頼関係を築いてから金銭をだまし取るのが特徴で、心理的なダメージも大きい手口です。
- マッチングアプリやSNSで、海外在住を名乗る経営者や軍人など、ハイスペックなプロフィールを持つ人物からアプローチがある。
- LINEでのやり取りが始まり、毎日愛情のこもったメッセージが送られ、巧みに恋愛感情を抱かせる。
- 「あなたに会うために日本へ行くが、トラブルに巻き込まれた」「事業で急にお金が必要になった」など、さまざまな口実で送金を要求してくる。
- 一度送金すると、「関税で荷物が止められた」「弁護士費用が必要」などと、次々に追加の金銭要求が続く。
【Point!】
会ったことのない相手への送金は、絶対にしないでください。どんなに魅力的な相手でも、お金の話が出た時点で詐欺を疑うべきです。
1分でできる!詐欺師をブロックするための危険度チェックリスト
巧妙化する詐欺から身を守るには、相手の正体を早期に見抜くことが重要です。ここでは、あなたがLINEでやり取りを始める前と、始めた後で使える簡単なチェックリストを用意しました。これを使えば、危険なアカウントをすぐに見分け、ブロックすることができます。
やり取りする前に確認する3つのポイント
相手から友だち申請が来たり、掲示板でIDを交換したりした直後に、まず相手のプロフィールをチェックしましょう。
- 美男美女すぎるモデルのような写真(海外のフリー素材が多い)
- 高級車や札束など、過度な金持ちアピール
- 風景や動物の写真で、本人の顔が一切わからない
- プロフィールのステータスメッセージや名前が、翻訳ソフトを使ったような不自然な日本語になっている。
- 例:「私は成功を信じています」「富は友人です」
- 他のSNSやアプリでの会話を早々に切り上げ、すぐにLINEでの個人的なやり取りに持ち込もうとするのは、詐欺師が証拠の残りにくいクローズドな環境を好むためです。
やり取りの中で警戒すべき危険なセリフ5選
少しでも会話が始まったら、相手の言葉に注意深く耳を傾けてください。以下のセリフは、詐欺師が頻繁に使う危険なサインです。
1. 「絶対に儲かる」「元本は保証します」
- 前述の通り、投資勧誘でリターンを保証することは法律で禁じられています。
2. 「登録料」「初期費用」など、先に支払いを求めてくる
- 仕事や支援金を受け取るために、こちらがお金を支払う義務は一切ありません。
3. 「他の人には内緒で」「あなただけの特別な話です」
- あなたを孤立させ、冷静な判断をさせないようにするための常套句です。
4. あなたの個人情報(家族構成、勤務先など)をしつこく聞いてくる
- 会話の流れと関係なく、プライベートな情報を探ろうとしてくるのは、カモリストを作成するためかもしれません。
5. 急に高圧的な態度に変わる
- あなたが支払いを渋ったり、疑問を投げかけたりした途端に、「今やらないと損をする」「もうチャンスはない」などと脅しに近い口調になることがあります。
少しでも「怪しい」と感じたら、迷わずブロック
チェックリストの項目に一つでも当てはまったり、あなたの心の中で少しでも「ん?」という違和感が生まれたりしたら、ためらう必要は一切ありません。
すぐにそのアカウントをブロックしましょう。
相手に何かを説明する必要も、返信する義務もありません。
あなたの直感は、あなた自身を守るための最も重要な警報装置です。
ためらわずに、そして静かに、危険な関係を断ち切ってください。
あなたのLINEは大丈夫?今すぐできる3つのセキュリティ設定
詐欺師からの接触を未然に防ぐために、あなた自身のLINEの設定を見直すことも非常に有効な対策です。
ここでは、誰でも簡単にできる3つの基本的なセキュリティ設定をご紹介します。
知らない人からのコンタクトを減らすだけで、リスクは大幅に低減します。
「友だち自動追加」をオフにする
この設定がオンになっていると、あなたのスマホの連絡先に登録されている電話番号の持ち主が、自動的にあなたのLINEにも「友だち」として追加されてしまいます。
もし、過去にやり取りした業者などの電話番号が連絡先に残っていた場合、意図せず繋がってしまう可能性があります。
- LINEアプリの「ホーム」タブを開き、右上の歯車マーク(設定)をタップ。
- 「友だち」を選択。
- 「友だち自動追加」のチェックを外してオフにする。
「IDによる友だち追加を許可」をオフにする
LINE IDは、ネット掲示板などで不特定多数の人と繋がるために使われることがあり、詐欺師がターゲットを探す温床にもなっています。
この設定をオフにしておけば、あなたのIDを検索しても、誰もあなたを友だち追加できなくなります。
- 「ホーム」タブの「設定」から「プライバシー管理」を選択。
- 「IDによる友だち追加を許可」のチェックを外してオフにする。
- もし誰かとIDで連絡先を交換する必要がある時だけ、一時的にオンにすると良いでしょう。
プライバシー設定で「メッセージ受信拒否」をオンにする
これは最も強力な設定の一つです。
オンにすると、あなたが「友だち」として登録していないアカウントからのメッセージをすべて受信しなくなります。
これにより、詐欺師からの最初の接触をシャットアウトできます。
- 「ホーム」タブの「設定」から「プライバシー管理」を選択。
- 「メッセージ受信拒否」のチェックを入れてオンにする。
- 注意点: この設定をオンにすると、友だちではない企業の公式アカウントなどからのメッセージも届かなくなります。必要に応じて設定を切り替えてください。
もし被害に遭ってしまったら?焦らず、まず取るべき3つの行動
最善の注意を払っていても、相手の手口が巧妙で被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。
もし「お金を払ってしまった」「個人情報を教えてしまった」という状況に陥ってしまったら、パニックにならず、冷静に行動することが何よりも重要です。
ここでは、万が一の際にあなたが取るべき3つの具体的な行動を解説します。
行動① 証拠を保存する:トーク画面のスクショと相手のアカウント情報
まず最初に行うべきことは、証拠保全です。
これは、後の警察への相談や、被害回復の手続きにおいて極めて重要になります。
- トーク履歴のスクリーンショット: 相手とのやり取りの最初から最後まで、全てを撮影します。特にお金の要求があった部分や、相手の嘘がわかる部分は重要です。
- 相手のプロフィール画面のスクリーンショット: アカウント名、プロフィール写真、ステータスメッセージなどがわかるように撮影します。
- 送金記録: 銀行振込の明細、クレジットカードの利用履歴など、お金を支払ったことがわかる記録をすべて保管します。
- その他: 相手から送られてきたURLや、通話した際の録音データなど、関連するものは全て残しておきましょう。
ブロックや通報をするのは、これらの証拠をすべて保存してからにしてください。
先にブロックしてしまうと、トーク履歴が見られなくなる可能性があります。
行動② すぐに専門機関に相談する:絶対に一人で解決しようとしないでください
被害に遭うと、「自分が馬鹿だったからだ」と自分を責めてしまい、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう方が非常に多いです。
しかし、それは間違いです。あなたは悪くありません。
悪いのは100%、あなたを騙した詐欺師です。
そして何より、一人で解決しようとしないでください。
すぐに信頼できる専門機関に助けを求めることが、被害の拡大を防ぎ、解決への最短ルートとなります。
相談先については、この後詳しく紹介しますが、まずは「誰かに話す」という行動が大切です。
行動③ これ以上お金を払わない:「取り返すため」と言われても絶対に応じない
詐欺師は、一度だまし取った後、さらに金銭を搾り取ろうとすることがあります。
「送金手数料でエラーになった」「被害金を取り戻すための費用が必要だ」など、もっともらしい理由をつけて、追加の支払いを要求してきます。
これは「追い払い」と呼ばれる二次被害の手口です。
一度被害に遭うと、冷静な判断が難しくなり、「払った分だけでも取り返したい」という気持ちから、この要求に応じてしまいがちです。
しかし、一度払ってしまったお金を取り返すためと称して、さらに送金を要求されたら、それも100%詐Gitです。
毅然とした態度で断り、一切の支払いを拒否してください。
証拠が彼女を救った話

以前、私のブログに「副業詐欺で10万円を支払ってしまいました」という悲痛なご相談がLINEで寄せられました。
彼女は自分を責め、ひどく落ち込んでいました。
私はまず彼女を落ち着かせ、証拠保全の重要性を伝えました。
「相手をブロックしたい気持ちはわかりますが、まずやり取りを全てスクリーンショットで撮ってください」と。
彼女は私の言葉を信じて、冷静に相手とのやり取りや振込明細の写真を保存してくれました。
その後、その証拠を持って最寄りの警察署のサイバー犯罪相談窓口へ行ったところ、非常にスムーズに被害届が受理されたそうです。
後日、彼女から「犯人グループの摘発に繋がったと警察から連絡がありました。
美桜さんに言われた通り、証拠を残しておいて本当に良かったです」と感謝のメッセージが届きました。
この事例は、冷静な初期対応がいかに重要かを示しています。
【重要】本当に頼れる公的な相談窓口リスト
ここがこの記事で最も重要なセクションです。
ネット上には、詐欺被害の相談に乗ると見せかけて高額な調査費用を請求する悪質な業者も存在します。
しかし、これから紹介するのは、すべて国や地方自治体が運営する公的な相談窓口です。
安心して、そしてためらわずに、頼ってください。
【重要】
これから紹介する相談はすべて無料です(通話料は別途かかります)。あなたの秘密は厳守されます。安心して電話してください。
詐欺かもしれない、と不安になったら
「これって詐欺なのかな?」「お金を要求されているけど、どうしよう…」と、被害に遭う前や、判断に迷った時に相談できる窓口です。
警察相談専用電話:#9110
- 緊急の事件・事故以外の、生活の安全に関する相談を受け付けてくれる全国共通の番号です。「詐欺かもしれない」と思ったら、まずはこちらに電話してください。専門の相談員が対応し、必要に応じて最寄りの警察署に繋いでくれます。
国民生活センター(消費者ホットライン):188(いやや!)
- 商品やサービスの契約トラブルなど、消費生活全般に関する相談ができます。詐欺的な副業マニュアルの購入や、情報商材の契約トラブルなどもこちらで相談に乗ってくれます。
金銭的な被害に遭ってしまったら
すでにお金を支払ってしまった、個人情報を渡してしまった、という場合に相談する窓口です。
最寄りの警察署のサイバー犯罪相談窓口
- #9110に電話するか、直接お近くの警察署にアクセスしてください。「サイバー犯罪の相談に来ました」と伝えれば、専門の部署が対応してくれます。H2-5で保存した証拠を持って行くと、話がスムーズに進みます。
法テラス(日本司法支援センター):0570-078374
- 国によって設立された、法的なトラブル解決のための総合案内所です。経済的に余裕がない方でも、無料の法律相談や、弁護士費用の立て替え制度などを利用できます。「お金を取り返したい」「法的な手続きを知りたい」といった場合に非常に頼りになります。
生活やお金のことで困っていたら
詐欺に遭ってしまう背景には、多くの場合、経済的な困窮や社会的な孤立があります。根本的な問題を解決するために、以下の窓口もぜひ知っておいてください。
お住まいの自治体の母子家庭支援窓口
- 市役所や区役所には、必ず「子育て支援課」や「福祉課」など、ひとり親家庭をサポートする専門の窓口があります。児童扶養手当や住宅手当といった公的な経済支援のほか、就労支援や子育ての悩み相談など、幅広いサポートが受けられます。
厚生労働省 ひとり親家庭支援サイト
- 国が提供する様々な支援制度がまとめられています。どのようなサポートがあるのかを知るだけでも、心の助けになります。
よくある質問(FAQ)
最後に、多くの方が抱くであろう細かい疑問について、Q&A形式で簡潔にお答えします。
LINEをブロックしたら相手に通知されますか?
いいえ、相手に「ブロックされました」という通知が届くことはありません。
ただし、あなたが相手をブロックすると、相手側からはあなたにメッセージが送れなくなったり、タイムラインの投稿が見えなくなったりするため、結果的にブロックされたことに気づかれる可能性はあります。
しかし、あなたの安全が最優先です。
気づかれることを恐れる必要はありません。
一度送金してしまったお金は取り返せますか?
残念ながら、非常に難しいのが現実です。
詐欺師は海外の口座を利用したり、すぐに現金を引き出したりするため、送金したお金の被害回復は簡単ではありません。
しかし、警察の捜査で犯人グループが検挙されれば、被害金の一部が返還される可能性もゼロではありません。
諦めずに、まずは警察に相談することが重要です。
弁護士に相談する費用がありません…
まずは法テラスの無料相談を利用してください。
前述の通り、法テラスでは収入などの条件に応じて、同じ案件について3回まで無料で弁護士に相談できます。
いきなり法律事務所に電話するのに抵抗がある方でも、法テラスなら安心して相談できるはずです。
まずは電話で状況を話してみてください。
まとめ:一人で悩まないで。必ず力になってくれる場所があります
この記事では、ネット犯罪アナリストの視点から、シングルマザーのあなたを狙うLINE詐欺の危険な手口と、あなた自身を守るための具体的な対策、そして万が一の時に頼れる公的な相談窓口について詳しく解説してきました。
この記事の要点チェックリスト
チェック項目 | 取るべき対応策 |
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うまい話を持ちかけられた | まず詐欺を疑い、冷静になる。 |
LINEでの怪しいサイン | 記事のチェックリストで確認し、即ブロックする。 |
被害に遭ってしまったら | 証拠保全を最優先し、すぐに#9110に電話する。 |
経済的に不安なら | 怪しい副業ではなく、まずはお住まいの自治体の窓口に相談する。 |
最後に伝えたいこと
経済的な不安や日々の孤立感から、つい甘い言葉に惹かれてしまう気持ちは、誰にでもあるものです。
決してご自身を責めないでください。
この記事でご紹介した公的な窓口に相談するのは、まだ少しハードルが高い、怖い、と感じるかもしれません。
もし、公的な窓口に相談するのはまだ少し怖い、と感じるなら。まずは私、美桜(みお)にLINEで話してみませんか?
これまでの経験から、あなたの個別の状況に合わせた、より具体的なアドバイスが可能です。
もちろん、ご相談いただいた内容の秘密は固くお守りすることをお約束します。
一人で悩み続ける前に、どうか勇気を出して、一歩を踏み出してみてください。
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